江戸時代初期から続く伝統が現代に蘇る「日本橋くされ市」。2025年も大伝馬町のストリートに、歴史と活気あふれる1日限定のマーケットが出現します。古き良き江戸文化と初夏のにぎわいを体感できるこのイベントの魅力を、たっぷりご紹介します。
目次
日本橋くされ市の歴史と文化的背景
江戸時代から続く「くされ市」のルーツ
「日本橋くされ市」は、江戸時代初期に始まった「べったら市」の前身として知られています。もともとは祭壇への供え物やガラクタ、売れ残り品を安価で売買する市として、大伝馬町で開催されていました。約400年の時を経て、2015年に現代に復活し、今では初夏の風物詩として地域に根付いています。
日本橋くされ市…はじまっています* pic.twitter.com/BUEwIuKoMb
— BROWN'S Cafe & Beans (@Brownscafebeans) May 25, 2014
現代に受け継がれる伝統と地域のつながり
「くされ市」では、地元の老舗や飲食店、企業、コミュニティが多数出店し、昔ながらの町会関係者や新しく移り住んだファミリー層も一緒に盛り上がります。新旧住民の交流や、地域の絆を深める場としても重要な役割を果たしています。
日本橋くされ市の見どころ
個性豊かな出店と江戸情緒あふれる品々
会場には、雑貨や食品、手ぬぐいなど、江戸の粋を感じさせる品々が並びます。老舗店舗による限定商品や、地元カフェの特別メニュー、縁起物や季節の小物など、ここでしか出会えない逸品が目白押しです。子ども向けのヨーヨーすくいなどもあり、家族連れでも楽しめます。
日本橋くされ市、ゆるーく開催!!!
今回も日本橋経済新聞さんと共同出店!! pic.twitter.com/v64jrceEJN— 助役 (@KIHA_JYOYAKU) May 27, 2018
地域の歴史を感じる街歩き体験
大伝馬町はかつて浮世絵の版元が軒を連ねるなど、江戸文化の中心地でした。くされ市の開催に合わせて、歴史ある町並みや新たなスポットを巡る街歩きもおすすめです。イベント当日は、江戸の雰囲気を感じながら、普段は静かなオフィス街が活気に包まれる特別な時間となります。
日本橋くされ市で感じる江戸文化と現代の融合
べったら市とのつながりと進化
秋に開催される「べったら市」と対をなす存在として、くされ市は江戸の伝統を現代に伝える役割を担っています。コロナ禍を乗り越え、地域の有志によって再び活気を取り戻したこのイベントは、時代を超えて多くの人々に親しまれています。
小伝馬町駅近くでやっている「日本橋くされ市」に来ました。
「くされ市」とは、日本橋大伝馬町で江戸時代初期から続く「べったら市」の前身のこと。大伝馬町のストリートを使ったブロックマーケットとして開催しています。次々に繰り出される、けん玉の技に皆さん釘付けでした。#日本橋 #くされ市 pic.twitter.com/lSaxVM075z— なつみ@きなこトラベラー (@kinacotraveller) May 27, 2018
地域コミュニティと未来へのバトン
「日本橋くされ市」は、単なるマーケットイベントではなく、地域コミュニティの再生や防災意識の向上にも寄与しています。新しい住民も気軽に参加できる雰囲気があり、世代や立場を超えた交流の場として、未来へと受け継がれていくことでしょう。
日本橋くされ市のアクセスと開催時間
第9回日本橋くされ市
【開催日】2025年5月25日(日)
【開催時間】11:00~17:00
【開催場所】大伝馬町恵比寿通り特設会場
【交通アクセス】
・東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅徒歩1分
・JR「新日本橋」駅徒歩3分
【公式サイト】https://kusareichi.net/2023/
※掲載内容は変更されている場合があります。最新の情報は、会場や主催者の公式サイト等でご確認ください。