世田谷・奥澤神社 大蛇のお練り|地域に受け継がれる勇壮な神事

奥澤神社の大蛇のお練り

世田谷の秋を彩る「奥澤神社の大蛇お練り行事」は、東京都指定無形民俗文化財に選ばれた藁製の大蛇を担ぎ、地域を練り歩く勇壮な神事です。江戸時代中期、疫病鎮静の夢のお告げから始まった伝統は、今も地域の絆と信仰の象徴。全長約10メートル、重さ150kgの大蛇は見る者を圧倒します。本記事では、「奥澤神社の大蛇お練り行事」の由来、見どころ、参加のポイントをたっぷりご紹介します。

奥澤神社の大蛇お練り行事とは

伝統のルーツと文化財指定

この神事は、江戸時代中期、疫病に苦しむ奥沢村で名主が夢枕に見た八幡大神のお告げにより始まったと伝えられています。藁で作った大蛇を担ぎ巡行すると疫病が収まったとのことで、以来、例大祭で続けられるようになりました。2016年3月には東京都指定無形民俗文化財に登録されました。

大蛇の姿と迫力

全長約10メートル、重さ約150kgという巨大な藁の大蛇を、十数人が担ぎ町内を練り歩く姿は圧巻です。藁で編まれた胴体はしなやかに見えつつ力強さがあり、地域住民の熱気が伝わってきます。



魅力と見どころ

地域とともに歩む神事

大蛇は奥澤の町を練り歩き、神酒所で祝詞を受け、ご祈祷を重ねていきます。その様子は地域の町会や住民との一体感を感じさせ、祭りに参加する喜びと誇りを伝えます。

一年を包む「循環する大蛇」

お練りを終えた大蛇は社殿に1年安置され、翌年、鳥居のしめ縄として掛け替えられます。古い大蛇と新しい大蛇が交代しながら、厄除けと開運を見守り続ける循環が地域の信仰深さを象徴しています。



開催時期と具体情報

開催スケジュール

「奥澤神社の大蛇お練り行事」は毎年9月の第2土曜日とその翌日(日曜日)、例大祭の中で行われます。お練りは特に第2土曜日の午前10時から12時30分までが見どころです。

まちなかで感じる秋の気配

住宅街を練り歩く大蛇は、どこか懐かしい露店の匂いや子どもたちの声と調和し、都会の真ん中に古き良き秋祭りの情景が蘇ります。藁をゲットしてご利益を願う人の姿も見られ、心温まる光景が広がります。



奥澤神社のアクセスと開催時間



【開催日】2025年9月13日(土)・9月14日(日)
【開催時間】10:00 – 12:30(大蛇お練り)
【開催場所】奥澤神社
【交通アクセス】東急目黒線・大井町線「奥沢駅」徒歩2分
【公式サイト】世田谷区公式ページ

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