6人が同時につく!無形文化財「代田餅搗き」

代田餅搗き

江戸時代から続く伝統が、今も世田谷の地に息づいています。6人もの人が同時に餅をつく姿は圧巻の一言。世田谷区指定無形民俗文化財「代田餅搗き(だいたもちつき)」は、三土代会によって大切に受け継がれてきました。今回は、この珍しい餅搗きの魅力と歴史に迫ります。

代田餅搗きの歴史と伝統

江戸時代から続く伝統行事

代田餅搗きは、江戸時代天保年間に始まったとされる伝統行事です。旧代田村では、農繁期を前に寒餅を作る風習がありました。寒餅とは大寒の頃に造る餅のことで、この時期に作ると日持ちが良いとされていました。

世田谷区指定無形民俗文化財としての価値

この独特な餅搗きの技術は、平成11年(1999年)11月24日に世田谷区教育委員会によって民俗無形文化財に指定されました。これは、代田餅搗きが地域の文化的価値を持つ重要な伝統行事であることを示しています。



三土代会による伝統の継承

三土代会の結成と使命

昭和29年(1954年)に結成された三土代会は、この伝統ある餅搗きを末永く継承していくことを使命としています。毎年1月の第3日曜日に、代田八幡神社の境内で実演を行い、一般公開しています。

代田餅搗きの独特な技法

三土代会が継承する代田餅搗きには、いくつかの独特な技法があります。「コネドリ」は古来より伝わる餅搗き唄で調子をとります。「カケ搗き」は6人または8人で行い、「アゲ搗き」では手を休めることなく搗き手を替えるという華やかな技が披露されます。



代田餅搗きの魅力と意義

伝統文化の体験と継承

代田餅搗きの実演は、地域の人々や訪れた人々に伝統文化を体験する貴重な機会を提供しています。搗きあがった餅は、その場で餡ころ餅にして参加者に配られることもあり、伝統の味を直接楽しむことができます。

地域コミュニティの絆を深める行事

この行事は、単なる餅搗きの実演にとどまらず、地域コミュニティの絆を深める重要な役割を果たしています。世田谷区の文化的アイデンティティを象徴する行事として、地域の誇りとなっています。



代田餅搗きのアクセスと開催時間


代田餅搗き(だいたもちつき)
【開催日】1月26日(日)
【開催時間】午後1時 ~ 2時
【開催場所】代田八幡神社
【交通アクセス】小田急線「世田谷代田」駅徒歩2分
【公式サイト】https://www.city.setagaya.lg.jp/02059/3467.html

※掲載内容は変更されている場合があります。最新の情報は、会場や主催者の公式サイト等でご確認ください。