神田の町名が神田○○なのは?

「神田区」と「麹町区」が合併して「千代田区」が発足したのは昭和22年(1947年)のこと。
その際、もとからあった東神田、西神田を除き、神田区内の町名は「神田」を冠にした町名に変更されました。
これは、合併の際、神田区、麹町区双方に同じ呼び方の平河町が存在したための措置だったとも言われていますが、神田区の名前が消滅するのを惜しんだ住民の声に行政が答えたという説が有力です。

「神田」を冠とする町名(現在)
・神田相生町 ・神田淡路町 ・神田和泉町 ・神田岩本町 ・神田小川町 ・神田鍛冶町 ・神田北乗物町 ・神田紺屋町 ・神田佐久間河岸 ・神田佐久間町 ・神田神保町 ・神田須田町 ・神田駿河台 ・神田多町 ・神田司町 ・神田富山町 ・神田錦町 ・神田西福田町 ・神田練塀町 ・神田花岡町 ・神田東紺屋町 ・神田東松下町 ・神田平河町 ・神田松永町 ・神田美倉町 ・神田美土代町

 町名の読み方は、明治33年8月~大正5年7月まで発行された「東京市公報」によって告示された読み方が現在も使われています。
これによると町(まち)と読むのは、「神田司町(かんだつかさまち)」「神田小川町(かんだおがわまち)」の二つで、この他は町(ちょう)と読むと定められています。

このほか、神田末広町・神田金沢町・神田旅籠町三丁目が統合され外神田三丁目に変更されたり、内神田 ・外神田 ・西神田 ・東神田など「神田」を冠としてはいませんが、なごりを残した町名も存在しています。

一方、住居表示による町名変更が実施され「神田」が取れてしまった町名も存在します。

「神田」が付かない町名(現在)
・岩本町 ・鍛冶町 ・猿楽町 ・一ツ橋 ・三崎町

三崎町と猿楽町に「神田」を戻そうという話もでるなど、住民の「神田」への愛着はひとしおの様です。

いずれにしろ、「神田っ子」が江戸っ子の代名詞といわれることからも、「神田」は歴史と共に地域に根ざした地名だと言えましょう。