「アニメのまち宣言」をしている練馬区は、 日本のアニメ発祥の地。
アニメ関連企業数として日本随一なのですが、実は制作業者だけではなく、原画を描く漫画作家も数多く集まっており、「漫画家の街」という称号も合わせ持っています。
練馬区にあった少女漫画家版トキワ荘「大泉サロン」
著名な漫画家の下宿先として知られるなアパートに、手塚治虫をはじめ、藤子不二雄、赤塚不二夫といった名だたる漫画家が住んでいた「トキワ荘(豊島区南長崎)」がありますが、女性漫画家版のトキワ荘ともいえる「大泉サロン(1970年~1973年)」が練馬区大泉にありました。元々竹宮惠子と萩尾望都が同居していたアパート。
ここへ「24年組」と呼ばれた女性漫画家達が集まりだし、漫画を描いたりアシスタントをしたり語りあったという、伝説のアパートです。
少女漫画を大きく発展させた歴史的な場所
漫画家・坂田 靖子が名付けたとされる「大泉サロン」は、記憶を辿ると実際は古びたアパートで、練馬区南大泉・小関のバス停留所から歩いて1、2分ぐらいのところにあったそうです。まわりにはキャベツ畑がひろがり、腐ったキャベツの匂いが漂う様な場所だったということなのですが…。
すでに解体されてしまい、正確な場所は定かではありません。
しかし、日本の漫画を語る上で欠かせない逸話として今も語られるエピソードです。
さて、練馬区を舞台とする作品は非常に多いのですが、それを慕って移り住むアニメ・漫画マニアも少なからずいるようです。作品に登場したエリアにこだわるという住居選びも、マニアの醍醐味なのかもしれません。